薄れていく昭和

周りみんなIQOSでタバコ吸うから、普通の紙タバコはもう少数派だよ。

 

俺はタバコを喫わないのだけど、上司に付き合ってよくドトールの喫煙スペースで一緒にコーヒー飲んだりしてた。煙たかったけど、正直ちょっとカッコいいとさえ思ってたよ、タバコ喫うしぐさ。カチっと火をつけて、スパーっとやるの、セクシーじゃない?

一方でIQOS。あれ喫ってる姿、だっせぇ~。野菜ジュースの紙パックでストロー吸ってる時と似てない?スパーっと喫うっていうよりも「喫わせていただいております」って感じしない?

 

ってことで部長と課長に、IQOSってそんなにいいもんなんですか?って聞いたら、「もうこれなしじゃ考えられない」「今やカフェの喫煙スペース、他人の煙がキツいと感じる」「もくもく煙吐いてるヤツは時代遅れ」だってさ。手のひらの、返しっぷりよ。

いや正直、紙たばこのカッコ良さってあったと思うんですよ。松田勇作、あぶ刑事はもちろん、勝新とか最高じゃないすか、あの記者会見!って話したら「時代遅れか!」て言われちゃったよ。「そんなレガシィスタイルで、営業職が務まるのか!?」みたいな話になっちゃって、あーめんどくせー地雷踏んだーん。

 

そんなわけで、現在紙タバコの人はさらに生き辛い世の中になっていく模様ですので、早めにIQOSの導入をおすすめしますよ。がんばってくださいね。

並ぶんだからいいじゃない

連休に向けて、新幹線のチケットを買いに行ったら緑の窓口けっこー並んでる。まあ仕方ない、並ぼう。

 

しばらくしたら駅員のおっさんがやってきて「お客様ご用件は?」ていうので、特急券を買おうと思ってまして、というと「じゃあ自動券売機使ってもらえませんか?」と。えー、やだー!

だってさ、自動券売機ってポチポチやりながら日程と時間帯選んで、あーこの号車だと連番の席空いてないわ、次の号車・・もとい次の時間帯・・みたいなことやるじゃないですか。しかも後ろつかえてるから「早くやれ」オーラを受けながらの作業でしょ?それがイヤだから有人対応のこの列に並んでるのよ、俺は。

「お客様、自動券売機を。カードも使えますから。」って。駅員の猛プッシュ。うう・・そこまで食い下がられると周りの目も気になっちゃう。しぶしぶ自動券売機を使うことに。俺はなんと、弱い人間なのだろうか。

 

ポチポチやって、ああ、この時間帯は空き席ないや・・とかやり続けて5分以上くらいかかっちゃって、ようやく購入や!てなったら「ただいまの時間帯、カードは使えません」て出たよ。出・た・よ。

おうコルァ!駅員!て周りを見渡したけど、さっきのおっさんいないでやんの。ちょっと待ってくれよ、あの駅員、ただ俺の時間を奪っただけじゃないか。そんなのもう妖怪と同じ類よ?妖怪時盗(ときぬすみ)よ?ちくしょう、鬼太郎さんを、呼んでやるからな!!

いかん。俺はおっさんだ。おっさんが怒ったらめんどくさいだけだ。フーフー言いながら怒りを沈め、自動券売機を諦めて有人対応に並びなおそうとしたら、列がさっきの倍くらいの長さになってて。そんな日曜日。

あとの祭りとはまさに

今年はまじで、本当に嘘偽りなく、気づいたらエイプリルフールが終わってた。

毎年毎年、気の利いた嘘でひと笑いとりたい!と思ってたのだけど、今年はそんなことを考える間もなく、娘の面倒をみていたら一日が終わった。その事実に気づいたのは翌日のニュースで「各社がエイプリルフール企画を実施しました」みたいなのを見たときだった。

 

物事は前向きに捉えたい。つまり私は、もうエイプリルフールなんぞに一喜一憂する年齢や立場ではなくなったのだ。

例えば「あなた今日誕生日でしょ?」「え?あ、そうだった!」みたいなやり取りに、俺ちょっとあこがれてるみたいなとこあるのだけど、それと同じようにエイプリルフールを忘れてしまうほどに、日常が充実してるってことなのではあるまいか。(ちなみに現在34歳、自分の誕生日を忘れたことなど一度もありません。残念。)

 

そんなわけで2017年度はひとつオトナになってスタートしたってことにしたい。俺は振り返らない。どんどんオトナになっていく。

そしてオトナだから、そろそろ届く固定資産税の振込用紙のことが気になっている。俺は、その程度の小さなオトナになった。なっちまったよ、よろしくね。