ホラーか

家内がベランダ菜園的なことをやりたいと言い出した。

 

ここで情報を整理しますと、我が家の玄関先にはいくつかのプランターがありますが、全て私が管理しており、家内がガーデニング的なことをやったことは、一度もない。もう一度言いますね、一度も、ないんです。

そんな家内がベランダ菜園と言い出したものだから、私は困惑した。どうやって、優しく、思いやりを持って、やめさせるべきか。そっか、うーん、どこで育てようか、とか言ってる間に、バジルの小さな苗木を買ってきた。

そうだった。こういう時の家内の行動力はハンパじゃない。まあ買ってきたもんは仕方ない、バジル、頑張って育ててくださいとお願いしたところ、およそ2週間で虫だらけになった。

 

いや、これ食べるわけには行かないですよね?ということをお伝えしたところ、「私がやりたかったのはこういう苗木みたいなやつじゃなくて、種から育てるやつだった」と仰る。

えーっと、とりあえず目の前のバジルをかなぐり捨てた上で、なんかファミマでそういうキット売ってましたよ、と伝えたところ、嬉々として買ってきた。もう一度言います。こういう時の家内の行動力はハンパじゃない。

 

で、おおよそ1ヶ月経ちまして、現在こういう感じです。

 

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家内曰く、「ダメだな」とのこと。

対策するおじさん

日々が忙しくなるのは全然ウエルカムなんだけど、若い頃と比べて無理がきかない。具体的には、めちゃくちゃ眠いし、風邪やら口内炎が全然治らないし、いろんなところが臭い。あ、臭いのと無理がきかないのは、関係ないね。ごめんね臭くて。

 

若い頃の回復力を復活させることは無理なので、別の方法で補填する。

最近もう手放せなくなったのが、マヌカハニーね。これを毎日ペロリと舐めるだけで、嘘のように風邪をひかなくなった。

できるだけ毎日牛乳を飲むし、夜は食べ過ぎない。酒を飲んだ次の日はオレンジジュースをキメる。そして体重を上げないように、毎週毎週10キロ以上走る。

 

って、こうやって書き出すと、ダサさしか感じないよ。必死かよ!でもね、もういいの。ダサくても。だって、子供を食わせて行かなきゃいけないだろ。奥さんに心配かけたくないだろ。そのために、かっこよさなんてどうでもいいのよ。そのくらいには、俺は大人になった。立派なもんだ。

 

くたびれたカラダを叩き起こして、またマヌカハニーを、ぺろっ。

結論は「イタすぎて祝いにくい」

総選挙スピーチで「結婚します」と宣言をしたことで、世間が盛り上がっております。

本件、私の育った「サラリーマン文化」という視点で考察してみようと思います。「そもそもアイドルは恋愛禁止だろ!」とかそういう意見はY!ニュースとか読んでね。

 

サラリーマン文化において「結婚を祝う」というのには、それに付随するストーリーが肝要と、私は考えます。

新入社員として入社後、仕事で失敗も成功も経験、飲み屋でお前彼女いるのか?みたいな会話もしつつ、30手前、ようやく一人前になりかけた頃に「部長、ちょっとお話が・・」ってなって結婚を報告、と。

 

「なにそれめんどくせー!」と思う方、正しい。めんどくさいよね。でも、やっぱりこういうストーリーを前提にしていることで、祝う側も「あいつもついに結婚か~、ここはひとつ、盛大にお祝いしようぜ!」ってなるのも事実と思うのね。だって、人間だもの。

 

一方で、この手順を一切無視するとどうでしょう。例えばあなたの職場に新入社員が入ってきました。フロアのみんな集まれー!新入社員さんの自己紹介だよー!「私、結婚します!本気です!」てなったら、部長も課長も「え?」てなるでしょ?「えっと、とりあえずおめでとうね・・」ってなるでしょ?

で、世間ってのは残酷ですから、「新入社員スピーチで結婚宣言したやつがいるらしいじゃん!今年の新人やべー!」って話が社内を駆け巡るし、直属上司は「客先に連れていくの不安だー・・だいじょぶかなあ・・」てなるし、もうみんなたいへん!結婚祝い?知るかそんなもん!てなる。

 

というわけで、あの娘がアイドルでなくふつうにサラリーマンだったとしても「イタい娘」になっていたと、私は思います。けどやっちまったもんは仕方ない。世間の目線を背負いながら、一生懸命生きていくしかないよね。

そしてどうにか一人前になったころ、よく頑張ったな、って言ってくれるのは、入社時の上司かもしれないんだぜ。今回の場合は、徳さんな。