泣かないで長女
金曜の夜、くたびれたカラダを引きずって帰宅して、夕飯食べようとしたら足元にヒモが落ちてる。なんだこれと思って拾い上げようとしたら取れない。一端が床にべったりくっついてる。ウチの床には、ヒモがついてる!便利!ってならんわ、おーいかーさーん。
妻の情報によると、「長女がヒモを使った工作をした」「瞬間接着剤を使ってた」とのこと。ああ、これはさすがに、クロですね。叱らないとダメですね。
ただ娘はもう寝てるし、明日叱ることになる。どっちがこれ叱る?と聞いたら妻、「え、やだやだ。私叱るのやだ、パパ叱ってよ」って。まあ、そうね。じゃあ明日叱るか「え、やだやだ。アタシがいないところで叱ってよ」って。なんか、叱るの難しいな!かといって、日を置きすぎてもよくないしなあ。
というわけで翌日の、娘の機嫌がいいタイミングで、あのさあパパ、ちょっと君を叱らなきゃいけないんだよな、と伝えると「ええ〜・・」と。今でもいい?と聞いたら「ええ〜・・うん、なあに?」と。
いや、ヒモがね。くっついちゃってるじゃない?取れないじゃない?でさ、君、接着剤で遊んで、間違えてここにくっつけちゃった?と聞いたら顔は笑顔だけど、もう心ここに在らずみたいな雰囲気出し始めた娘。バレた、やべえと思ってるんだろうな。
まあやっちゃったもんは仕方ないけど、接着剤で遊んじゃダメだよ、と。で、ママもビックリしてたから、ママにもお話しして来て。と頼んだら、妻のところへゆっくりと歩き、抱きついてむせび泣きはじめたよ。ちょっと待ってくれよ、俺これ以上優しい叱り方できないよ。
まーしゃーない。こうやって、娘も私も成長していくのでしょう。泣き止んだ後に、娘とヒモを無理やり剥がしたら、フローリングがハゲてしまった。でもいいの。それも、きっと素敵な思い出に、変わるから・・。
非とんねるず世代
カラオケ行ってね、先輩と「一番偉い人へ」を歌ったんですよ。あの歌、大人になってからその良さに気づくよね。さいこーですよ。
そしたら後輩(30歳)が「この歌知らないです」って。まってくれよ、情けねぇは知ってる?「知らないです」ええー!ガラガラヘビは?「知らないです」えええーー!「っていうか、とんねるずって歌出してたんですね。食わず嫌いのイメージくらいしか・・。」
ショックだ。俺と彼の年齢差、たった5歳。でもここには、完全に「とんねるず世代の区切り」が存在している。それはある意味、「昭和を知るか否か」と近いんじゃなかろうか。
たった5年の差でも、ジェネレーションギャップを感じることがある。この事実から目を背けて、「なんで知らねぇんだよ!常識だろ!」とかいうのは、もはや老害なんだろう。
俺は、俺たちは、あの頃のとんねるずのカッコよさを良き思い出として、ポッケの奥に突っ込む。そうか、これが年を重ねるということか。
♪一番偉い人へ・・俺たちは・・今何を恐れるか・・
娘に手を上げ、そして抱きしめる
二女(0歳)が驚くほどパワフルだ。全然寝ない。すげー食う。すげー泣く。しかも泣く時って「ぴろ〜ん」っていうかわいいやつじゃなくて、なんていうの、悟空が超神水飲んだ時みたいな。いや、超神水どころか、嫁の乳しか飲んどらんやろ。
出かけようが家にいようがずっと泣いてて、この子疲れないのかな?って思ったら合間合間「はあ、はあ…。」ってめちゃくちゃ疲れてる。いやちょっと待って、そこまでして泣く理由が、一体どこにあんのよ。
あんまりうるさいもんだから「うるさいよ!」って小突いたら、「界王拳4倍だーー!!」くらいの泣きっぷりになってしまった。一回うるさすぎて、お隣が「赤ちゃん、大丈夫ですか?」ってウチに来ちゃったよ。いや、幼児虐待はしてません。されてるのはむしろ、私と妻です!
もうクタクタになりすぎたので、「泣いてる時、こいつはセミなのだ」と考えることにした。ちょっと何言ってるかわからないと思ったでしょ?俺だってわからねぇよ。セミが鳴いてるってことにすれば、「まあそら鳴くわな」って思える、そういうことにしたんよ。立派なライフハックでしょ?発言小町あたりに書いたらボコボコにされるだろうけど。娘さんを昆虫扱いですか!みたいな。うるせーバカ!事件は発言小町で起こってるんじゃない、現場で起こってんだ!
しかし、時折見せる笑顔が、悔しいほど俺に似ているので、全てを許してしまう。ちくしょう、俺の娘じゃなかったら、ぶん殴ってる。でも俺の娘だから、抱きしめてやる!