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イカ問題

「先輩、なんかイカ臭くないっすか?」

 

後輩が無邪気に言い放ったこの言葉で、どれだけの戦慄が走ることか、男性諸君には想像できるのではないか。

 

すぐに自分のにおいをくんかくんかしたよ。え、まさか俺?俺イカ臭出しちゃってる?っていうかオフィスでイカ臭だすのってありなの?

それをみた先輩も「もしかしたら俺か!?」ってなってくんかくんかし始めた。東京のオフィス、フロアのど真ん中で、30代のおっさんふたりが、犬のように自分の臭いをチェック。くんかくんか。え、先輩じゃないっすか、俺じゃないですよ、たぶん!

絶望して席を外し、自販機の前でお茶を飲んでたら、派遣スタッフの女性二人が、「なんか今日、燻製みたいな臭いしませんか?」「あ、するするー!」って、ダメだ。俺の居場所は、ここにはない。そして燻製て。オブラートのくるみ方上手すぎだろ。いいね!

 

汗臭いとか、タバコ臭いとか、もっと言えば口臭いとか。どれもけっこー傷つく言葉ではあるけれど、「イカ臭い」ってもう別の話じゃないか。俺はもうオトナだ。ちゅうがくせいではないのだ。イカ臭を放ってはいけないし、原因をつきとめて改善する必要がある!

ってことでフロアを調査したところ、扇風機近辺の席の先輩がガシガシあたりめを食べていて、せんぱーーーーーい!ってなりつつ、まだ僕には帰れるところがあるんだ、こんなに嬉しいことはない!って。そのぐらいの問題よ、イカは。