オッケー、よかったよかった!

後輩が俺んとこ血相かえてやってきた。「マレスケさん、○○案件の契約書もってないですか・・」って。え?その案件いま俺担当してないからわかんないけど・・「いや、マレスケさんが担当してたころに締結したはずのやつです」。

話し聞いたら、ものすごい大事な契約書で、これが手元にないなんてことになったら大変だ。先方は押印済の同じ契約書を持ってるって言ってたのでそもそも締結してない、ってことは100%ない。シンプルに、誰かがとこかでなくしたはずだ、と。

 

いきなり俺を疑うこの後輩の神経と、まったく信頼されてない先輩としての俺にあきれながらもロッカーを探す。いや、俺もってないよー。そもそもその契約書の処理した記憶ないから、俺のロッカーにないんじゃないかなー。「だとしても探してください」って。マジやないか。

 

冷静になろう。当時この案件を担当していたのは全部で5人。このうちの誰かがうっかり契約書をなくしたはずだ、と。

タクヤさんじゃないですかね・・?」えー?そんなに軽々しく人を疑うもんじゃないでしょ。「いや、タクヤさんならありえるような」うーん、言われてみれば。「タクヤさんおっちょこちょいなところあるじゃないですか」ああ、たまにあるね。契約書でミスられるときついなあ。「そうですよ、絶対タクヤさんのミスですよ」じゃあ明日出社したら、ちょっと問い詰めるか。「ですね」タクヤめー!「まったくですよ!」。

 

翌日、派遣社員さん(美人)がうっかり別の場所にしまっていたことが判明して、「なーんだ!よかったよかった!派遣さん、そういうこともありますよね」って。俺らほんとひどい。俺がタクヤくんだったら、俺をぶん殴る。