昭和プライド
以前も書いたけど、Facebookとかで意識高いニュース記事とかをシェアして「すごくわかる」みたいなコメント書くの、すげぇダサい。
なんかね、「朝9時に出社する必要が本当にあるのか」みたいな記事がありましてね。ものすごい端的には
- 朝起きれなくて遅刻しまくる人がいて、厳罰とかあって会社やめちゃった
- でもその人、プログラマとしては超一流
- 会社にとっては損失だったんじゃないの?
ってことが書いてあって、この記事に「すげーわかる」とか「成果さえだせば時間は関係ないよね」みたいなコメントつけたりされてらっしゃるのね。
なんつーか、見てらんないよ!じゃーお前ら全員今すぐ会社やめてそうしなさいよ!って思っちゃう。時間という最低限のルールを無視しても引く手あまたの超スキルが、お前らにあるんかと。ないでしょうと。じゃあ黙って9時に来なさいよ、憧れをインターネットに垂れ流すんじゃないよ、て思っちゃう。
って言いながら、これ多分古い考え方なんだろうなって気づいてる。ワシは年を取って、めんどくさいじじいになった。
でもね、世の中には絶滅危惧種に指定された「昭和の営業」という動物がまだ生きているんだ。アポの15分前に取引先に着いてるのが当然、9時とか13時アポだったらわざと3分か5分遅刻したフリをする。朝イチやメシ後に早く来られたらうっとおしいだろうから。仕事が残ってても客に誘われれば朝まで酒や麻雀だし、そんな翌日に午前休を取るのは御法度なので這ってでも会社に行く。「9時に会社くる必要ありますか?」なんて言えるはずもない。
そうやって自分と家族を守る生き様に、きっと若者は「俺そんな仕事したくない」と言うじゃろう。ワシは肩をすぼめ、ひっそりと生きていこうと思ったのだけど、こないだテレビで宝塚かなんかの特集やってて、「私達が若いころは先輩に誘われたら飲めなくても朝まで酒を飲んだ。そのまま翌日公演をやりきった。今の若い子は甘い」みたいなこといってて、まだ、昭和は、死んじゃいない!