絵本と父

子供にはいっぱい絵本を読んであげましょう。読み聞かせは、とても大切です。そんな話を聞いた。うむ、私も父親のはしくれ。娘には絵本をたくさん読んであげたい。

一方、娘。あきれるほど順調に育つ娘。家中を走り回り、引き出しをすべて開け、散らかしまわることが趣味。最近は「紙を破る」というアビリティも習得。勢いに乗る、わが娘。


そんなやんちゃ娘に、絵本を読んであげるとちゃんと聞く。かわいい!なにこれ!と思って読み聞かせるも、なんかページをめくるのが趣味みたい。読んでる最中からどんどんページをめくるので、ものの1分で読み終わる。すると次の絵本を持ってきて、「これ」って。そう、娘がはじめてハッキリと発した日本語は「これ」だった。

しかもさっき読んだやつをまた持ってきて「これ」って。いや、これさっき読んだやつじゃないですか、って言うと「うぁあああああああーーー!!」って。ハイすみませんそんな怒らないで。では読みますよ~。くうぴぃくうぴぃ、はみがきしましょ。高速でめくられるページ。そして運ばれる、次の1冊(2セット目)


そんな娘に朗報!おばちゃんが絵本をたくさんくれたよ!段ボールいっぱいにとどいた絵本。これを読もう!って読み始めるも、難しい顔。あれ、ノンタンは、お気に召さないでしょうか。まだ君にはちょっと早かったのだろうか。

まあ、じゃあまた今度読んであげますね、とお伝えすると(そんなのはいいから、いつものやつを読みたまえ)と慣れ親しんだ絵本を差し出す娘。「これ」って。これ以上ないはっきりとした日本語、「これ」を発する1歳3ヶ月の娘。はい、わかりました、じゃあ読みますね。くうぴぃくうぴ(ページめくる)。