クレーマーが生まれる瞬間

クレーマーの気持ちが理解できなかった。そりゃ生きてりゃ腹立たしいこともあるけれど、その怒りをぶつけるために時間を割くなんて馬鹿げてる。そう思ってたけど、ごめん嘘。超わかった。

 

定期の期限が切れたので最寄り駅の券売機で更新手続きしたら、「印字面が読み取れません、窓口へ」というエラーが出た。んで窓口へ行ったらおっさんが「え、券売機3台あるんですけど、全部試したんですか?」と。

え、もう2015年だよ?そんなソリューションあるの?とりあえず全部の券売機試せって、そんなシステムなの?全く理解できなかったんだけど、「3台試してからまた来て」って。ギギギ。

 

大人しくのこり2台の券売機の列に並びなおしてリトライ。当然エラー。ほら!なんだこの不毛な作業、ダメでしたよ!って申告したら俺のPASMOをまじまじと見て「あー、これそもそもだいぶ擦り切れてますね」って。「この、裏面の、黒いところを読み取るんですよ、PASMOって」と。はあ。「試しに、この黒いとこ、マジックで塗っていいですか?」

え、もう2015年だよ?そんなソリューションあるの?黒いところがすり減ってるから、塗れば解決って。そんなシステム抱えて、君ら不安じゃないの?

 

当然のように解決せず。「あー…」って。あーじゃねぇよ!「ところでお客様この後どちらへ行かれるんですか?」って。いや、渋谷っすけど。「じゃ、渋谷でもう一回問い合わせてください」って。はああああああああ!?

ここで完全にスイッチが入った。いや、こんだけ時間かけて、詫びの一つもなく、渋谷でやれですと?うっかりPASMOの裏、マジックで塗っちゃってるし!失礼ですが、まったく納得できませんね。意味がわかりません、と。言った。久しぶりに、他人に語気を荒げた。荒げちゃったよ。

 

「いや、だからここじゃできないんで。渋谷でやってください」って。駅員は俺と目を合わさず、(はやくこの客帰らねーかな…)って顔してる。こ、このクズ野郎!!

 

駅員よ、俺が君を許すはずがない。ここまでの顛末を、君の名前を添えて、すべてお客様相談センターへメールしたぜ!覚悟してほしい。1時間以上かけて、メールしたからな!ちくしょー!人生の時間、すごい損した!これが、クレーマーか!