結論は「イタすぎて祝いにくい」

総選挙スピーチで「結婚します」と宣言をしたことで、世間が盛り上がっております。

本件、私の育った「サラリーマン文化」という視点で考察してみようと思います。「そもそもアイドルは恋愛禁止だろ!」とかそういう意見はY!ニュースとか読んでね。

 

サラリーマン文化において「結婚を祝う」というのには、それに付随するストーリーが肝要と、私は考えます。

新入社員として入社後、仕事で失敗も成功も経験、飲み屋でお前彼女いるのか?みたいな会話もしつつ、30手前、ようやく一人前になりかけた頃に「部長、ちょっとお話が・・」ってなって結婚を報告、と。

 

「なにそれめんどくせー!」と思う方、正しい。めんどくさいよね。でも、やっぱりこういうストーリーを前提にしていることで、祝う側も「あいつもついに結婚か~、ここはひとつ、盛大にお祝いしようぜ!」ってなるのも事実と思うのね。だって、人間だもの。

 

一方で、この手順を一切無視するとどうでしょう。例えばあなたの職場に新入社員が入ってきました。フロアのみんな集まれー!新入社員さんの自己紹介だよー!「私、結婚します!本気です!」てなったら、部長も課長も「え?」てなるでしょ?「えっと、とりあえずおめでとうね・・」ってなるでしょ?

で、世間ってのは残酷ですから、「新入社員スピーチで結婚宣言したやつがいるらしいじゃん!今年の新人やべー!」って話が社内を駆け巡るし、直属上司は「客先に連れていくの不安だー・・だいじょぶかなあ・・」てなるし、もうみんなたいへん!結婚祝い?知るかそんなもん!てなる。

 

というわけで、あの娘がアイドルでなくふつうにサラリーマンだったとしても「イタい娘」になっていたと、私は思います。けどやっちまったもんは仕方ない。世間の目線を背負いながら、一生懸命生きていくしかないよね。

そしてどうにか一人前になったころ、よく頑張ったな、って言ってくれるのは、入社時の上司かもしれないんだぜ。今回の場合は、徳さんな。