こんな暮らし耐えられない、と君は言った

冷蔵庫が壊れましてね。年末に。

 

まずどうなるかっていうと、当然だけどみるみるダメになっていくのね、食料が。肉や魚は腐り、野菜は輝きを失い、アイスはドロドロに。自分で買ったものたちの最期を一斉に見届けるの、つらい。

で、買いに行った。冷蔵庫って高いのね!ボーナス吹っ飛ぶわ!しかもウチ2階がリビングだから「クレーンで吊って冷蔵庫搬入するんで、最短で1月9日になりますね」って。

 

試しに冷蔵庫無しで暮らしてみたところ、あっと言う間に妻がノイローゼ気味になってしまった。肉や魚は買えない、牛乳も買えない、買ったものを全て1日で料理しきらないといけない、食べきれなかったものも保存できない。アタシ、耐えられない!って。

だいじょうぶ、9日になれば・・って話をしてたところに業者から電話。「9日の下見の件っスけど」下見!?「ハイ、ちゃんとクレーンで入れられるかっていうやつです」はあ?届けるんじゃ無いの?「いや、届けるのは2月くらいになるんじゃないっスか」

 

量販店に「金返せゴルァアア!!」と烈火の如く怒りをぶつけたのち、崩れ落ちる妻。「そ、そんな・・冷蔵庫無しでどうやって暮らしたらいいの・・」って。結果、冷蔵庫の短期レンタルサービスという、業者でもなければ使わないであろうサービスを申し込んだ。

そしてレンタル冷蔵庫が届いた時の妻、その笑顔は、世界で一番綺麗だった。