男はよわむし

会社でインフルエンザの注射を打った。ほんと痛い。ほんと苦手。

だいたい、男ってのは痛みに弱すぎる。注射怖い、歯医者怖い、病院、怖い!例に漏れず私も、だいたいのことが怖い、逃げ出したい。しかし今日、なんとか注射を打った。乗り越えた!

 

で、自分の次が部長の番。いつもは強気な部長が、あれ?なんか今日、お行儀よくないですか?そして部長着席、ひじ上のところをアルコール消毒しているとおもむろに部長はこう言った。

「先生、私今日、誕生日なんです」

 

注射を打つ先生が一瞬、ハァ?って顔をした。そりゃそうよ、だって他人の誕生日なんて、靴の裏よりどうでもいいよ。たださすがお医者さん、機転が利いた。「そうなんですね、おめでとうございます」。

そして手際よく注射を取り出した瞬間、部長が続けてこう言った。

「先生、私今日、誕生日なんで、優しくしてください」

 

あーーー、そういうこと!?ってなって、先生苦笑いだし、会社の保健師さんはあきれてるし。えーいつもの豪快な部長、どこへ行っちまったんだよ。男ってのは、弱すぎる。

君と歩き続けたい in your dream

奥さんがめずらしく、ちょっと迷っていることがあるというので話を聞いた。ふむふむなるほどね、と話を聞いて、私はこう思いますよ、という話をしたのだけど、ちょっと反省した。


マニュアル的な話で大変恐縮なんですが、女性から相談を受けたときは「私は経験上こう思います」「一般的にはこうなります」というアドバイスなぞ微塵も求められておらず、とにもかくにも話を聞き、頷き、時に背中を押してあげることが肝要なのだと、古来より言い伝えられております。


そういう意味では奥さんの気持ちをあまり汲み取らず「ぽっくんだったらこうしましゅよ、へけっ!」くらいの感じで話をしちゃったよ。ごめんしてクリクリ奥さん。知らず知らずのうちに、ぽっくんは奥しゃんを追い詰めたかもしれんとでしゅよ。


いや、いかん。反省した。今からでも遅くない、ちゃんと話を聞こう、と思ったのだけど、奥さんがうう~、どうしようかな~揺れるな~。と言ってモンモンとしていたので、ここはひとつ、明るい雰囲気にしよう!と思ってZARDの「揺れる思い」を熱唱した。♪ゆれる~おもい~からぁだじゅうかん~じ~て~。


結果、もういいからちょっと向こう行ってろよ、となりまして。うん、ごめんね。

老いの加速度がひどい

まだ33歳、おじさんサラリーマン社会的には「若手」と言われてしまいそうな年齢の私ですが、もう老いの加速度がひどい!(千鳥ノブ風のイントネーションで)


まず目。飛蚊症がひどくって、目の前がゴミだらけ。でも一度眼科に行ったら「キレイな網膜よ?ホントに言ってんの?」みたいな感じでオバちゃん先生に怒られた。こうなったらもう誰にも相談できない。まじで病気なのに、信じてもらえない絶望感、孤独感が、お前にはわかるまい!って呪いをかけながら眼科を去った。


あと体力。衰えをカバーするため毎週ジョギングしてるんだけど、それでも少しずつ体力が落ちていく感じがする。なので対策として負荷を強化してみたのだけど、これがつらい。毎週ヒーヒー言ってる。もうジョギングしたくない。走り出す前に「走りたくないよー」って言うランナー俺くらいだよきっと。なぜ走ってるか、もう思い出せないような気もするよ。 かゆい うま


もうやだ。俺のイメージする33歳は、もっとバリバリと戦う戦士のはずだった。そしてまだまだモテたかった。でも実際は、ドロみたいな顔でジョギングし、目をしょぼしょぼさせ、歯間ブラシ、モンダミン、化粧水にエイトフォーを駆使して、なんとか老いに抗ってる。こんなはずじゃなかったし、おどろくほどモテないよ。

おっさんってこんなに大変なの?俺はまだまだ甘いの?誰かおしえてほしい。楽しておっさんになりたい。