ハロウィンと善意

渋谷では結構最悪のイベントになってきてますね、ハロウィン。ハッピーハロウィン。軽トラひっくり返すって、ゲリラが勃興している地域とかで起こることなんじゃないのかね。やべーなJAPAN。

 

一方で、渋谷に繰り出さない私ども「子持ちチーム」にとっては、子供達に仮装させて、お菓子をもらう、という本来あるべき楽しみ方をする日でございます。商店街も子供達に向けてお菓子をたくさん準備してくださっている模様。

ただ、子供達、アメやチョコをもらえるところでめっちゃくちゃ並ぶんだけど、とある店でその行列が半端じゃなくて、初期クリスピークリームドーナツか!ってくらい並んでる。

 

長き行列を乗り越えた先に、もらえるのアメとかチョコですよ。ごめん、大人の感覚で物申しますと、全然割にあわねぇ!そこで長女に相談したら「何言ってんのパパ、並ばなきゃもらえないんだよ?」だって。ダメだ、話の通じる相手じゃなかった。

耐えかねてこの行列の原因を探ったところ、チョコを配るオペレーションの悪さよ。3人くらいで「アメとチョコを出す」「分ける」「袋詰めする」を役割分担すればいいのに、人の良さそうなおじさん1人で全部やっちゃってる。なんだよ、おじさんが善意で溢れてるから、何も言えねぇよ!

 

きっと親御さんたち全員「なぜこんなに並ぶ必要があるのだろう」と思っているはず。でも仕方ない。そこには子供達の純粋な「お菓子がもらえる!」という喜びと、1人で頑張る悪気のないおじさんがいる。ここに口を挟める人間など、存在しないのだ。

 

苦労して手に入れたアメ、娘に1個ちょうだい?と言ったら「え〜・・」と渋られた。うん、いいや、君が全部食べなさい。パパ、今日はもう、寝るわ・・。ハッピーハロウィン、来年は俺、あのおじさんを手伝おう。

ミスドとの日々

街を構成する要素として欠かせないものは何でしょうか。スーパー?郵便局?歯医者?うーん、惜しいね。正解は「ミスド」だよ。

 

いやこれまじで、生活圏にミスドがあるか否かで、生活の豊かさに差が出ると言っても過言ではないと思うのです。

でね、俺の家からチャリで10分圏内にあったミスド2店舗が、相次いで閉店したんです。閉店、したんですよ。「胸にぽっかりと穴が空く」という表現は、この時のための表現ではなかろうかと思うほどだ。なんだこの喪失感。

 

オールドファッションの安定感、チョコリングの多幸感、エンゼルフレンチのやりすぎ感。その全てがいかに愛しいものであったかを、改めて気づかされる。ちくしょう、別れってやつは、いつだってこうだ。でも、僕らは前を向いて生きていかなければいけない。バイバイミスド。本当に楽しい日々だった、本当に。ありがとう。

 

しばらく経って、街でミスドの袋を抱えた人を見ると、君との日々を思い出す。きっと君は、僕の知らない街で、僕の知らない誰かを幸せにしているんだろう。それは嬉しいことでもあり、少しさみしいことでもある。どこかでバッタリ会うことがあったら、なんて女々しいことを思うことも、ないわけじゃない。でも、僕は次へ向かって歩き出したんだ。大丈夫、元気でやっているよ。そちらも、がんばって。

 

ごめん嘘。こんなポエムどうでもいいの。ミスド!もどってこ〜い!カムバーック!俺がお前を、強く抱きしめてやるから!!

泣かないで長女

金曜の夜、くたびれたカラダを引きずって帰宅して、夕飯食べようとしたら足元にヒモが落ちてる。なんだこれと思って拾い上げようとしたら取れない。一端が床にべったりくっついてる。ウチの床には、ヒモがついてる!便利!ってならんわ、おーいかーさーん。

妻の情報によると、「長女がヒモを使った工作をした」「瞬間接着剤を使ってた」とのこと。ああ、これはさすがに、クロですね。叱らないとダメですね。

 

ただ娘はもう寝てるし、明日叱ることになる。どっちがこれ叱る?と聞いたら妻、「え、やだやだ。私叱るのやだ、パパ叱ってよ」って。まあ、そうね。じゃあ明日叱るか「え、やだやだ。アタシがいないところで叱ってよ」って。なんか、叱るの難しいな!かといって、日を置きすぎてもよくないしなあ。

 

というわけで翌日の、娘の機嫌がいいタイミングで、あのさあパパ、ちょっと君を叱らなきゃいけないんだよな、と伝えると「ええ〜・・」と。今でもいい?と聞いたら「ええ〜・・うん、なあに?」と。

いや、ヒモがね。くっついちゃってるじゃない?取れないじゃない?でさ、君、接着剤で遊んで、間違えてここにくっつけちゃった?と聞いたら顔は笑顔だけど、もう心ここに在らずみたいな雰囲気出し始めた娘。バレた、やべえと思ってるんだろうな。

 

まあやっちゃったもんは仕方ないけど、接着剤で遊んじゃダメだよ、と。で、ママもビックリしてたから、ママにもお話しして来て。と頼んだら、妻のところへゆっくりと歩き、抱きついてむせび泣きはじめたよ。ちょっと待ってくれよ、俺これ以上優しい叱り方できないよ。

まーしゃーない。こうやって、娘も私も成長していくのでしょう。泣き止んだ後に、娘とヒモを無理やり剥がしたら、フローリングがハゲてしまった。でもいいの。それも、きっと素敵な思い出に、変わるから・・。