続・俺様をイクメンと呼ぶな
「出産・育児応援制度を活用しよう!」みたいな読み物があって、よくよく読んだら内容がひどいので憤怒したよ。フンヌ。いやね、「父親が育児をするメリット」というお題目で、
妻の信頼を得られる/妻の大変さを実感できる/妻に優しくなれる
て書いてある。だから育児しろ!育児休暇とれ!とな。いやいやいやいやいやいや、ちょっと待って欲しい。
私は妻の信頼を得たいがために、大変さを実感したいがために、そして妻に優しくしたいために子供の面倒を見ているつもりは一切ないのです。ほんとに、まじでない!ではなぜ娘の面倒を見るかと言えば、極論「娘が困るから」の1点に尽きる。
例えば奥さんが出かけちゃって、その間娘が「おとしゃん、おしっこ」といえばトイレに連れて行く。だってひとりじゃまだ便座に座れないからね。「おとしゃん、ごはん」といえばなんか作って食べさす。だってひとりでごはんの準備できないからね。
これらのプロセスを経て、別に妻の信頼を得られると思ってないし、大変さも実感しないし、妻に優しくなれないよ。だって、ふつうのことだもの。
なので、こんな理由付けで「育児休暇を取ろう!イクメンになろう!」と言われちゃうのすごいイヤだわ!逆にイクメンになりたくないし、イクメンになぞなったら恥ずかしくて外出れんわ!ハッキリと言おう!俺は、俺の娘だから、娘の面倒を見ているだけなのだ!
そしてなにより、俺と妻との関係性など、放っておいてほしい!育児、家事、全部ひっくるめて、俺なりにうまいことやるわ!育児の力なんか借りんでも嫁の信頼勝ち取ってみせるし、何よりこんな小さなことでブーブー言うほど、ウチの嫁はヤワじゃないぜ!
男はよわむし
会社でインフルエンザの注射を打った。ほんと痛い。ほんと苦手。
だいたい、男ってのは痛みに弱すぎる。注射怖い、歯医者怖い、病院、怖い!例に漏れず私も、だいたいのことが怖い、逃げ出したい。しかし今日、なんとか注射を打った。乗り越えた!
で、自分の次が部長の番。いつもは強気な部長が、あれ?なんか今日、お行儀よくないですか?そして部長着席、ひじ上のところをアルコール消毒しているとおもむろに部長はこう言った。
「先生、私今日、誕生日なんです」
注射を打つ先生が一瞬、ハァ?って顔をした。そりゃそうよ、だって他人の誕生日なんて、靴の裏よりどうでもいいよ。たださすがお医者さん、機転が利いた。「そうなんですね、おめでとうございます」。
そして手際よく注射を取り出した瞬間、部長が続けてこう言った。
「先生、私今日、誕生日なんで、優しくしてください」
あーーー、そういうこと!?ってなって、先生苦笑いだし、会社の保健師さんはあきれてるし。えーいつもの豪快な部長、どこへ行っちまったんだよ。男ってのは、弱すぎる。
君と歩き続けたい in your dream
奥さんがめずらしく、ちょっと迷っていることがあるというので話を聞いた。ふむふむなるほどね、と話を聞いて、私はこう思いますよ、という話をしたのだけど、ちょっと反省した。
マニュアル的な話で大変恐縮なんですが、女性から相談を受けたときは「私は経験上こう思います」「一般的にはこうなります」というアドバイスなぞ微塵も求められておらず、とにもかくにも話を聞き、頷き、時に背中を押してあげることが肝要なのだと、古来より言い伝えられております。
そういう意味では奥さんの気持ちをあまり汲み取らず「ぽっくんだったらこうしましゅよ、へけっ!」くらいの感じで話をしちゃったよ。ごめんしてクリクリ奥さん。知らず知らずのうちに、ぽっくんは奥しゃんを追い詰めたかもしれんとでしゅよ。
いや、いかん。反省した。今からでも遅くない、ちゃんと話を聞こう、と思ったのだけど、奥さんがうう~、どうしようかな~揺れるな~。と言ってモンモンとしていたので、ここはひとつ、明るい雰囲気にしよう!と思ってZARDの「揺れる思い」を熱唱した。♪ゆれる~おもい~からぁだじゅうかん~じ~て~。
結果、もういいからちょっと向こう行ってろよ、となりまして。うん、ごめんね。