ハードコーヒー

九州のほうで仕事した時、打ち合わせがほどほど長引いて、ではそろそろ失礼します、くらいのタイミングでコーヒーが出てきたことがあってね。え?って。

 

打ち合わせの後半で急遽出てきたコーヒー、しかも陶器の素敵なカップに入ったコーヒーを、どう受け止めればいいかわからない。もうね、俺の中ではクイズみたいなもんだよ。

 

ちょっと待てよ。京都ではお茶を出されたら「帰れ」という意味らしい(稲中で知った豆知識)ので、これもそういうことなんじゃないか。ではこのコーヒーに手をつけたら「何飲んじゃってんだよ!帰れクソガキが!」てなるんじゃないか。

いやしかし、だとしたらこんなに丁寧にコーヒー出てくる?あと相手のおじさんめっちゃニコニコしてるよ?飲まずに帰ったら「てめえ俺のコーヒーが飲めねぇってのか!」てならない?えーどっちー!?

 

結果、先輩がズズズと飲み始めたので便乗し、後で聞いたら「クラシカルな会社でたまにある」とのこと。えーそうなの!初めて知ったわ。「ただ、帰るタイミングを逸するので正直迷惑」ってさ。こんな難しいコーヒーあるかよ!

連獄

子供を連れて公園に行くお父さんお母さんが微笑ましく見えるらしいけど、親の立場からすると、「つまんねぇ〜」ってのが本音だからね。まじで。

 

今朝7時に「いつまで寝てんの?」って叩き起こされて、9時には自転車の練習に出発。

公園着いたら「お砂場に来て、穴掘って」って。いや、今日スコップとか持って来てないよ「だったら手で掘って」って。とりあえず穴を2つほど掘ったら、「じゃ、埋めといて」って。まるで、というかもうこれはモロに、拷問ではあるまいか。

 

お昼ゴハンなに食べんの?って聞いたら「じゃあパスタでいいよ」ってことなのでサイゼに入ったら「アタシ、たらこのパスタね。おとしゃんはアサリのパスタがいいんじゃない?」って。自分が食べるものも自分で選べず、また私のアサリのほとんどは、娘が食べてしまった。

 

その後死んだ目で2軒目の公園に到着、鬼ごっこをやることになったのだけど、俺が全く捕まらないものだから「おとしゃんずるくない?」ってスネてしゃがみこんでしまった。え、だって勝負ごとなんだからね、ちゃんとやらないとって思うんだけど口聞いてくれないよ、気まずい。

 

なんとか和解して、そろそろ帰らない?って帰宅したら午後2時。こんなの楽しいわけないだろ?そして今年のゴールデンウィークは、ほぼ毎日こんな感じだったんだよ俺、早く仕事、始まれ!!

気付いたら終わっとる

ちょっと待って、もう4月も中盤戦じゃないですか。エイプリル・フール、今年も何にもやってねぇよ、何やってんだよ俺。

 

毎年思うんだよ、俺だって、嘘のひとつやふたつ、うまいこと言えるはずなんだよ、でももうここ数年何もできてないどころか、ただ忘れ、時が過ぎていくよ。ああこれはまるで、俺の人生そのものなんじゃないか。

俺だって、やれば、できる。できるはずなんだ。そう思いながら時だけが過ぎていく。気付いたら老いが追いかけてきて、逃げきれなくなって、あれ、こんなはずじゃなかった。俺、何やってるんだっけ‥。え、老いってこんなところから毛が生えるの‥?

 

いや、まだ俺は終わっちゃいない。むしろ始まってもいないかもしれない!来年、来年こそは最高のウソを、あなたにお届けしたい。だからもう1年待ってて。鼻毛が鼻の外から生えてきちゃってさー、えーそんなわけないでしょウケるーみたいな。

 

いやマジメな話、最近鼻毛が鼻の外から生えてきててね。生えた瞬間に鼻毛出てる、みたいなことになって、もうどうすりゃいいんだ。嘘でもなんでもなくて、現実が辛いよ。そんなやつが面白い嘘なんかつけるんだろうか。また来年!